Koichi Yamamura Gallery

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©KOICHI YAMAMURA GALLERY 2023

Exhibition

KANTA KIMURA

Exhibition in Berlin|Kanta Kimura

ベルリンでの展覧会
Kanta Kimura

Kanta Kimura(1982年ドイツ・コブレンツ生まれ)は、ベルリンを拠点に活動する日独の画家。日本出身の両親は1970年代にドイツに移住し、父親はバイオリン製作者として働いている。古典的な絵画の伝統と現代的な革新性を融合させた独自の技法を丹念に開発し、ベルリン現代絵画の中心的な地位を確立した。

「浮世」シリーズは、仏教の「浮世」の概念に着想を得ており、万物の絶え間ない変化とダイナミズムを表現している。日本の伝統的な文脈では、浮世は人生の無常を反映しているが、木村はこの概念を採用し、絶え間ない流れと変容のアイデアを現代的で抽象的な形で表現している。木村にとって浮世とは、単に無常のことではなく、私たちが知覚するあらゆるものの絶え間ない動きや力学のことなのだ。この流れるような動きは、色彩の変容とダイナミックな構図を通して、彼の作品に捉えられている。

木村は刷毛で油絵具を表面に塗り、圧縮空気でさらに形を整え、色彩を絶え間なく変化させ、ダイナミックで抽象的な構造を作り出す。色彩の生命力と流動性をより大きなダイナミズムの中に描き出すことが彼にとって重要であり、この変容によってイメージが生命を吹き込まれ、無限に前進していくような印象を与えるのだ。表面はまったく滑らかなままであり、形状の空間的効果とは無関係で、ほとんど版画のようである。

浮世シリーズは、山村浩一ギャラリーによってアートフェア東京2025で初めて日本で発表され、高い評価を得た。

彼の作品はいくつかの重要な展覧会で紹介されている。キュレーターのクリストフ・タナートとマルク・ギスボーンが過去20年の主要な画家81人を選出した「Dissonance-Platform Germany」展シリーズに参加し、キュンストラーハウス・ベタニエン、シュタットガレリー・キール、そして最近ではルーマニアのブカレスト国立美術館で展示された。ベルリンでは、サークル・カルチャー・ギャラリーでベアトリス・モラレスとともに作品を展示した。

次回の個展は7月にGalerie am Klosterseeで、Koichi Yamamura Galleryと共同で開催される。